【新唐人日本2011年6月12日付ニュース】プラスチックの加工を容易にするフタル酸エステル類はコストが低いため、中国では広く使われています。しかし、これらは性の早熟を促す、一種の環境ホルモンだと一部の学者は警告します。
フタル酸エステル類は、プラスチックを軟らかくし、加工しやすくするための可塑剤。おもちゃや食品包装材に使われていますが、これは人体に害をもたらす環境ホルモンだと学者は警告します。
北京師範大学環境学院 史江紅副教授
「プラ製品中のフタル酸エステルは2~3割に上る場合もあります。大半のプラ製品に含まれていますが、女性ホルモンのような作用があり、性早熟を促します」
現在、日本ではフタル酸エステル類のおもちゃへの使用は規制されています。環境保護組織、グリーンピースは先月、中国では様々な子供用品からフタル酸エステルが検出されたと発表。
北京師範大学環境学院 史江紅副教授
「食品容器にも使われていますが、フタル酸エステルは油に溶けます。油っぽい料理を入れれば溶けだします。毎日 広く接しているはずです」
業界関係者によると、おもちゃの製造時にフタル酸エステルを加えると、コストを14分の1に下げられます。そこで広く使われているのです。
北京師範大学環境学院 史江紅副教授
「フタル酸エステルの添加で、プラが軟らかくなりコストが下がります。できるだけ避けましょう。資源保護の面からも減らしましょう」
2011年2月、EUはDEHP、DBP、BBPなどフタル酸エステル類の塩ビ可塑剤を廃止リストに加えました。
新唐人テレビがお伝えしました。